痛風の前兆 | 初期症状の前触れとなる足の違和感・ピリピリ感
立ち上がることもできないほどの激痛に襲われる「痛風」。突然に症状が現れるイメージが強い病気ですが、その前兆のようなものはあるのでしょうか?
ここでは、痛風の前兆(初期症状の前触れ)について詳しくご説明します。
痛風の前兆の有無
前提として、痛風は全ての人が同じ症状を感じる訳ではありません。
また、初めて痛風発作が起こる際の前兆については、「感じない」という方がほとんどです。しかし、何度か痛風発作を経験するうちに、「これはもしかして…」と発作が出る前触れを感じる事があります。
痛風発作時に早期対応するためにも、事前に痛風の前兆症状にはどのようなものがあるのかについて知っておくと良いでしょう。
痛風の前兆症状
痛風の前兆症状として、最初に痛みや違和感が出ると言われているのは「足」です。中でも、足の指に痛み・違和感を感じる方が大半を占めます。
- 足をどこかにぶつけたのでは?と感じる鈍い痛み
- 足の関節部分が熱をもったような、腫れぼったい感覚
- 足のつま先周辺が、ピリピリと痺れるような痛み
- 足の裏のしびれ感
痛風発作が起こる前のこれらの前兆症状は、そこまで強い痛みや違和感ではない為、「変な歩き方をしたかな?」「どこかにぶつけてしまったのかな?」と感じる程度で、「痛風の前兆」と気づく人は多くありません。
また、前兆症状は長期間続かないため、違和感や痛みに変だなと感じながらも、日々の生活に追われているうちに症状が消えてしまっているという事が多いのです。
痛風の前兆症状を感じた時にすべきこと
自身の生活習慣の乱れに気付いていたとしても、「自分は大丈夫だろう」と妙な安心感を持ってしまっているケースは、意外と多いものです。
尿酸値が高い人はもちろんですが、上記のような症状を感じた時は、「もしかしたら痛風かもしれない」という意識を持ち、下記の痛風発作が起きやすくなるポイントをチェックしてみて下さい。
前兆が起こったら
ご紹介したような痛風の前兆症状を感じた方は、無理にストレッチしたり、温めるといったことをしてはいけません。患部を心臓より高い位置に置いて安静にして、冷湿布等で冷やすようにしましょう。
前兆を感じた場合には、発作症状が出る前に「コルヒチン」という薬を服用することで、尿酸結晶による炎症を抑え、痛風発作の症状を予防・軽減することができます。
ただし、不安だからといって飲みすぎると、吐き気や下痢といった副作用を起こしますので、前兆が起こった時の適量の服用に留めるようにしましょう。
まとめ
足の親指にいつもと違う痛みや違和感があった場合、「そのうち治るだろう」と軽く考えることなく、早期に生活習慣の見直しなどの対策をとることが大切です。
痛風発作と思われる自覚症状が現れる場合には、早めに医師の診察を受け、指示を仰ぐようにしましょう。