尿酸値が高い人・痛風患者の食事療法 | 高尿酸血症への対策

尿酸値が高い人・痛風患者の食事療法 | 高尿酸血症への対策

尿酸値が高い人・痛風患者の食事療法 | 高尿酸血症への対策

痛風・尿酸値が高いと診断されると、一生の持病を抱えた気分になり、非常にショックに感じるかもしれません。しかし、病気のメカニズムを理解し、適切な食事療法や運動、治療を同時に実践すれば、症状は大幅に改善できます。

今回は、尿酸値が高い人・痛風患者が実践すべき食事療法による対策についてご紹介します。

食事療法は病気への理解から

痛風は、血液中の尿酸が増えた結果、溶けきらなかった尿酸が結晶化して関節などに集まり、急性炎症を引き起こす病気です。血液中の尿酸値が1dl(デシリットル)当たり7㎎を超えると高尿酸血症と認められます。

高尿酸血症の原因は、遺伝や体質、尿酸の元になるプリン体の過剰摂取、生活習慣病による腎機能の低下、激しい運動などさまざまですが、最近注目されているのが”内臓脂肪の増加による肥満“です。

尿酸値が高い人・痛風患者の食事療法

肥満になると、尿酸量を増やす中性脂肪が内臓の周りに蓄積されます。事実、高尿酸血症や痛風の通院者には内臓脂肪型肥満が多く見られ、糖尿病や高血圧症、脂質異常症などを併発しています。尿酸値が高い人や痛風患者は、単純にプリン体の摂取を抑えるだけではなく、内臓脂肪を減らす総合的な食事療法や生活習慣を実践すべきでしょう。

食事制限に便利な宅配弁当

柱はカロリー制限と尿のアルカリ化

社団法人日本痛風・核酸代謝学会がまとめた「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、尿酸値が高い人や痛風患者のための食事療法の柱となるのが「肥満の解消」です。糖尿病患者と同様に、低カロリー食品を中心に1日の摂取カロリーを最適化することを呼びかけています。

次に、尿をアルカリ化して尿酸値を下げることを提言しています。尿をアルカリ化する食品といえば、海草や野菜、果物などが思い浮かびます。例えば、昆布やワカメ、ヒジキ、大豆、ゴボウ、ホウレンソウ、ニンジン、里芋、キャベツ、バナナ、メロン、ジャガイモ、ナス、大根、カブなどです。

尿をアルカリ化する食事で高尿酸血症・痛風対策

逆に、尿を酸性化する材料には、牛肉や豚肉、サバ、ホタテ、カツオ、白米、サンマ、イワシ、マグロ、ブリなどがあります。これらを参考に食事療法を実践すると効果的です。

天敵はビールだけじゃない!? お酒はほどほどに

同ガイドラインでは、飲み物の制限についても触れています。まず、1日当たり2リットルの尿量を確保して尿酸値を下げるため、十分な量の水分補給を勧めています。

また、アルコールは日本酒なら1日当たり1合、ビールなら500ml、ウイスキーのダブル1杯に制限し、1週間に最低2日以上の禁酒日を設けるべきとしています。

尿酸値の高い人は、普段飲むお酒を、ビールからプリン体の少ない焼酎などに変えるケースが多いようです。しかし、実はアルコールそのものに尿酸排出を抑制する働きがあるほか、体内でアルコールを分解する時にも尿酸が作られます。したがって、焼酎に変更したからといって必ずしも改善につながるとはいえません。

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確かにビールのプリン体は他のアルコール飲料に比べて多めですが、同体積の牛肉や豚肉に比べると低量です。単純にビールだけを天敵扱いするのは誤りです。あくまでも1日の摂取量を考えて食事療法を実践するのが理想です。

日々の食生活の見直しを

今回は、「高尿酸血症・痛風患者が実践すべき食事療法による対策」についてご紹介しました。尿酸値が高い方は、上述した点に注意して、日々の食生活の改善に努めていきましょう。