痛風と糖尿病は併発しやすい?高尿酸血症と高血糖に共通する生活習慣

痛風と糖尿病は併発しやすい?高尿酸血症と高血糖に共通する生活習慣

痛風と糖尿病は併発しやすい?高尿酸血症と高血糖に共通する生活習慣

昔から痛風糖尿病は「ぜいたく病」といわれ、一部の裕福な人達だけの病気でした。しかし、日本では明治時代から生活の欧風化が進み、今や痛風患者が100万人を超え、糖尿病患者は300万人を超えています。

症状は異なるものの、両方とも生活習慣による内臓脂肪型肥満と深く関係する病気です。

痛風の原因となる「高尿酸血症」

あるとき突然関節に激痛が走る痛風は、「高尿酸血症」が原因で起こる病気です。尿酸は私たちの体をつくっている細胞に含まれている物質です。通常、血液中の尿酸量は一定の範囲に保たれていますが、そのコントロールがうまく働かなくなり、尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。

高尿酸血症の状態が続くと血液中の尿酸が結晶化して関節に蓄積し、激痛を伴う急性関節炎(痛風発作)を引き起こします。尿酸値が高い状態が続いていても痛風発作が起きないこともありますが、静かに病状は進行していき、腎臓病や尿路結石、動脈硬化など怖い病気の原因となります。

糖尿病の原因となる「高血糖」

糖尿病は、食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣が原因で、インスリンの分泌が不足したり、十分に作用しなくなったりして、高血糖の状態が続く病気です。

糖尿病の原因となる高血糖

高血糖になっただけで症状は出ませんが、その状態が長く続くと腎臓病や動脈硬化、糖尿病性壊疽、緑内障による失明などの重篤な病気を併発します。

インスリン抵抗性

高尿酸血症と糖尿病が併発する割合は、実はそれほど高くありません。血糖値が一定以上高くなると尿酸の排泄が増える効果があるためです。

とはいっても、高尿酸血症患者の6割にインスリン抵抗性が認められたというデータがあります。インスリン抵抗性があると、インスリンが十分に分泌されていても食後の血糖値が一定以上高くなってしまいます。糖尿病予備軍といわれる状態です。

実は内臓脂肪型肥満になると、内臓脂肪からインスリンの働きを弱める物質が分泌されるために、インスリン抵抗性を起こしやすくなるのです。そして、インスリン抵抗性が原因で血液中のインスリンが増えると、それが腎臓の尿酸を排泄する機能を弱めるため、尿酸値が高まる傾向があります。

インスリン抵抗性と高尿酸血症の関係

さまざまな症例がありますが、大まかにいうと、内臓脂肪型肥満がもとでインスリン抵抗性ができることにより、血糖値を上げる効果と尿酸値を上げる効果があるということです。痛風も糖尿病も、日々の生活習慣の乱れが共通する原因となることから、内臓脂肪型肥満がみられる場合には尿酸値・血糖値ともに十分注意する必要があります。

まとめ

痛風の原因となる高尿酸血症と糖尿病を併発する割合は、高血圧症や高脂血症(脂質異常症)が併発する割合ほど高くありませんが、共通の原因を持つ関係です。

内臓脂肪型肥満の原因は、ほとんどが飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足といった生活習慣にあり、痛風や糖尿病は、食べ物が豊富になった現代人の誰もがかかる可能性があります。

内臓脂肪型肥満で、高尿酸血症と診断されている場合、インスリン抵抗性がある可能性が高まります。糖尿病予備軍になっていないかどうか、折に触れて血糖値をきちんと測定するようにしましょう。そして何より日々の生活習慣を見直し、内臓脂肪型肥満を解消することで自身の健康を維持するよう心がけていきましょう。