プリン体の多い食品 | 尿酸値の高い人は要注意
痛風を引き起こす要因として注目されている「プリン体」は、体内で生成されるものの他に、食事によっても私たちの身体の中に入ってきます。
基本的に全ての食品にプリン体は存在しますが、尿酸値が気になる人は必要以上にプリン体を摂取しないよう、食品ごとの含有量を知っておくことが重要です。
今回は、「プリン体の多い食品」についてまとめます。
プリン体が多い食品(魚)
食品100g当たりのプリン体が多い食品を紹介していきます。
まず魚類から見ていくと、特に多いのが「酒蒸ししたあんこう(肝)」で399.2㎎です。
同じ「あんこう(肝)」でも、生で食べると104.3㎎と3分の1以下に下がりますので、料理の仕方によってもプリン体の量は変わってくるといえます。
また、「白子」も305.5㎎とプリン体の多い食品です。大量に食べることはあまりなく、1食30g:91.7㎎程度とされますが、食べ過ぎには注意しましょう。
続いて多いのが「かつお」211.4㎎、「マイワシ」210.4㎎等です。赤身の魚には割とプリン体が多いものが多く、お刺身で食べる「まぐろ」は157.4m程、「さんま」は154.9㎎含有しています。
赤身と白身の両方の身質を持つ「真あじ」も165.3㎎と高めです。
白身魚でもプリン体が同程度含まれているものもあります。例えば「とびうお」154.6㎎、「かます」147.9㎎などです。
こうした魚類は、居酒屋などでお刺身や煮付けとして食べることが多いものですが、ビールやお酒と一緒だとついつい箸が進んで、プリン体を過剰に摂取しやすくなるため注意が必要です。
プリン体が多い食品(魚以外の海産物)
イカもプリン体を多く含んでおり「するめいか」が186.8㎎です。同じイカでも「やりいか」は160.5㎎ですので、選ぶ際には注意してみましょう。
エビも多く「大正えび」で273.2㎎、「車えび」で195.3㎎です。
冬の味覚、そして栄養価が高いことで有名な「牡蠣」は184.5㎎ですので、尿酸値が気になる方は食べ放題などは避けるのが無難です。
プリン体が多い食品(肉)
お肉もプリン体を多く含む食品の1つであり、お肉の中でもレバーは要注意です。
「鶏レバー」で312.2㎎、「豚レバー」で284.8㎎、「牛レバー」で219.8㎎と高い数値です。
牛豚鳥の内臓系の部位は基本的に高めですので、食べ過ぎには注意が必要です。
プリン体が多い食品(その他)
その他のプリン体を多く含む食品としては、「かつおぶし」493㎎、「干しシイタケ」380㎎が群を抜いて高いものですが、これらは100gも一度に取ることはないので、そこまで意識することはないでしょう。
ただ基本的に干物系はプリン体を多く含むので、多量の摂取は注意しておきましょう。
プリン体を避ける食事の落とし穴
尿酸値が気になる人にとって、プリン体の多い食品を控えるのは重要ですが、そればかりを意識して必要な栄養素を摂取できないようでは体に良くありません。
プリン体の含有量と同時にその他の栄養バランスも考えながら、献立を工夫するよう注意していきましょう。