お酒のプリン体と痛風 | 焼酎・ウイスキー・ワイン・日本酒・ビール

お酒のプリン体と痛風 | 焼酎・ウイスキー・ワイン・日本酒・ビール

お酒のプリン体と痛風 | 焼酎・ウイスキー・ワイン・日本酒・ビール

痛風というと、「お酒が大好きな中高年に多い病気」というイメージを持つ人が多いと思います。そんな痛風の原因の一つとして、飲食物中のプリン体がありますが、お酒に含まれるプリン体の量はどの程度なのでしょうか?

今回は、焼酎・ウイスキー・ワイン等、お酒のプリン体と痛風への影響についてまとめます。

お酒に含まれるプリン体

「プリン体」は痛風の原因である尿酸の元となる物質です。プリン体は体内で生成されるものが大半で、飲食物から摂取されるプリン体は全体の2割程度に過ぎません。しかし、食事内容は本人の努力によってコントロールできる部分であるため、痛風の治療においては非常に重要な要素となります。

尿酸値の上昇を抑えるため、痛風患者はプリン体の摂取量を1日400mg以内に抑えることが望ましいとされています。

アルコール飲料100mlあたりのプリン体の含有量(mg)

  • 紹興酒        11.6
  • 地ビール       11.4(13ブランド、5.8〜16.6の平均)
  • 低アルコールビール  7.1(4ブランド、2.8〜13.0の平均)
  • ビール        5.3(7ブランド、3.3〜6.9の平均)
  • 発泡酒        3.4(6ブランド、2.8〜3.9の平均)
  • ビールテイスト飲料  1.3
  • 日本酒        1.2
  • ワイン        0.4
  • ウイスキー      0.1
  • 発泡酒        0.1(プリン体カット)
  • 焼酎25%       0.0

参照元:http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html(公益財団法人 痛風財団)

以上のデータから、お酒の仲ではビールと紹興酒のプリン体が多く、反対に日本酒、ワイン、ウイスキー、焼酎などのプリン体は気にしなくても良い程に少ないということが分かります。

お酒のプリン体と痛風

特にビールは、紹興酒などと違って一度にたくさん飲むことが多いため注意が必要です。

仮にプリン体5mg/100mlのビールを大瓶2本(1400ml)飲むと、70mgのプリン体を摂取することになります。ビールだけで70㎎もプリン体を摂ってしまうと、おつまみやその他の食事を含めて一日400mg以内に納めるのは、かなり大変です。

そのため、近年は「プリン体ゼロ」の発泡酒が人気を集めており、各メーカーから様々な種類の商品が販売されています。

アルコールと尿酸値

プリン体ゼロの発泡酒、焼酎、ウイスキー、日本酒、ワイン等は、プリン体が少ないため、多くを飲んでも構わないと考えるのは間違いです。お酒に含まれるプリン体は少なくても、実は、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがあります

ウイスキー、日本酒、ワイン等のプリン体と尿酸値

アルコールが体の中で代謝される際にはATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質が使われますが、その過程で尿酸が多く発生するため、尿酸値が上昇します。

また、アルコール飲料に含まれるプリン体は、アルコールと共に素早く吸収されて尿酸に変わることに加え、アルコールが分解される際には尿酸の排泄を妨げる物質も作られるため、さらに尿酸が溜まりやすくなります。

このように、アルコールには、体内の尿酸量を増加させる作用があります。プリン体の少ないアルコール飲料を選ぶことは間違いではありません。けれども、アルコールの摂取量自体を少なくする方が、より確実に尿酸値を下げることにつながります

お酒との付き合い方

防衛医大等の研究チームによる報告(2016年6月)では、アルコール分解に関わる酵素を作る遺伝子に変異がない(お酒に強い)人は、変異がある(お酒に弱い)人よりも痛風発症リスクが2.27倍に高まることが明らかにされました。お酒に強い人ほど、つい多くの量を飲んでしまうのでしょう。

また、痛風になった人の95%以上が、1週間に5日以上お酒を飲んでいるというデータもあります。

痛風患者のお酒との付き合い方

一般に、一日のアルコール摂取量は、下記が適量の目安とされます。

  • ビール    中瓶1本(500ml)
  • 焼酎(25%) 1/2合(90ml)
  • ウイスキー  シングル2杯(60ml)
  • 日本酒    1合(180ml)
  • ワイン    グラス2杯(200ml)

お酒を飲む場合には、こうした適量を守るとともに、週に1回以上は休肝日を設けることが大切です。また、尿酸値が高い場合には、さらに量を減らすか、できれば禁酒にするのが理想です。

お酒好きの人にとっては辛いことですが、お酒との付き合い方をどうするかは、痛風と縁が切れるかどうかの大きな分岐点の一つです。