尿酸値が低い原因と問題点 | 低尿酸血症の診断基準値と症状

尿酸値が低い原因と問題点 | 低尿酸血症の診断基準値と症状

尿酸値が低い原因と問題点 | 低尿酸血症の診断基準値と症状

尿酸値が高い場合には痛風などの疾患が問題になりますが、反対に、尿酸値が低い場合はどうなのでしょうか。実は、尿酸値が低過ぎる場合は「低尿酸血症」と呼ばれ、こちらも同様に注意が必要になってきます。

今回は、低尿酸血症の症状と原因についてまとめます。

尿酸値が低い原因

近年、増加傾向にある高尿酸血症が注目を集める一方、尿酸値が低い「低尿酸血症」によって起こる様々な問題点が指摘されるようになってきています。

尿酸値が低い低尿酸血症の原因


低尿酸血症の尿酸値の基準値は2mg/dl以下で、男女比に大きな差はみられません。

低尿酸血症の多くは「腎性低尿酸血症」といわれます。通常、尿酸は腎臓で濾過されておしっことともに排泄されますが、この腎臓での尿酸排泄が過剰に進んで血液中の尿酸値が下がってしまうことが原因で起きる病気です。

尿酸の生成に関わる酵素の欠損による「キサンチン尿症」が、尿酸の生成量低下の原因となることもありますが、頻度はごく稀です。

低尿酸血症の問題点

腎性低尿酸血症の問題点は急性腎不全尿路結石を引き起こしやすくなることです。

尿酸値が低い低尿酸血症の問題点

急性腎不全

平時において、低尿酸血症の自覚症状は特にありませんが、激しい運動後などには急性腎不全が起こりやすくなることが報告されています。尿酸には運動後に発生する活性酸素を除去する働きがありますが、低尿酸血症ではこの働きが弱まるため、活性酸素の発生量の多い腎臓に障害が現れやすくなります。

尿路結石

腎臓から多くの尿酸が排泄されることが原因で、尿酸が結晶化し、それが結石となり尿路結石を引き起こすと考えられています。尿路結石を予防するためには、尿酸値を普段から確認したり、水分を多めに摂取するなどの対策が大切です。

低尿酸血症の対策

尿酸の排出量が多い腎性低尿酸血症、先天性のキサンチン尿症ともに、自覚症状は特にありません。そのため、病院での診断や特定診断において定期的に尿酸値をチェックしておくことが大切です。

低尿酸血症による運動後急性腎不全の症状としては、激しい運動の数時間後に起こる強い背腰痛、吐き気、嘔吐などが代表的です。このような症状がみられる場合には、すぐに腎臓内科など専門の病院で診断を受けるようにしましょう。

予防としては、普段から尿酸値の検査を行い、数値に異常が見られる場合には医師の指示を仰ぎます。また、運動前には水分を多めに摂るようにしましょう。

まとめ

今回は、尿酸値が低い「低尿酸血症」の症状と原因についてご紹介しました。

高尿酸血症・低尿酸血症ともに、それ自体には特別な自覚症状がないという点がやっかいです。いずれも、定期的に尿酸値の検査を行うなどして、早めの発見・対策をとることが大切です。