痛風は治らない? 完治しない理由と高尿酸血症の治療方法

痛風は治らない? 完治しない理由と高尿酸血症の治療方法

痛風は治らない? 完治しない理由と高尿酸血症の治療方法

痛風は、一度発作を起こしてしまうと完治しない病気といわれます。その理由は何でしょうか? また、痛風発作の再発を予防するための治療や、尿酸値のコントロール方法とはどういうものでしょうか。

今回は、痛風が完治しない理由と高尿酸血症の治療方法についてまとめます。

「治らない」という理由は?

血液中の尿酸値が7.0mg/dlよりも高い「高尿酸血症」の状態になると、尿酸は血液中のナトリウムと結合し、尿酸塩結晶という固まりができやすくなります。特に、体温の低い下肢の関節には結晶ができやすく、じわじわと蓄積していきます。

その尿酸塩結晶が何らかの理由で剥がれ落ちることで炎症反応が起こり、酷い痛みや腫れの症状が出るのが「痛風発作」です。

痛風は治らない?完治しない理由

痛風発作が起きる段階では、関節内に既にかなりの量の尿酸塩結晶の蓄積があります。蓄積された尿酸塩結晶が血液中に熔けて解消するまでには長い時間がかかります。尿酸値を6.0mg/dl以下にコントロールしても2年以上かかるといわれています。

そのため、治療を始めてすぐに尿酸値が下がっても、しばらくは発作が繰り返されることがあります。また、発作がない期間には、つい気が緩んで治療を怠ってしまいがちです。治療を中断することで尿酸値がすぐに元に戻ってしまい、結果的に何年にもわたって再発を繰り返してしまう人が多いことが、痛風が「完治しない、治らない病気」というイメージを持たれている主な理由です。

確かに、重度の高尿酸血症や遺伝的な体質によるものでは、一生薬を飲み続けなければならず、完治しない、治らないというケースもあります。けれども、適切な方法で生活習慣の改善を行い尿酸値を正常に保つことができれば、完治しなくても治ったのと同じ状態にコントロールすることは可能です

高尿酸血症の治療方法

痛風の原因は、高尿酸血症が一定期間続くことによる、尿酸塩結晶の蓄積です。したがって、痛風の根本的な治療方法は、「高尿酸血症の治療を行い尿酸値を下げること」です。痛風発作がなくても、高尿酸血症が続いている場合は、いずれ痛風発作が起こる危険が大変高いということを念頭におき、油断せずに治療を続けましょう。

痛風の原因となる高尿酸血症の治療方法

高尿酸血症は、糖尿病などと同じく代謝異常の一つです。つまり、体の中で尿酸が作られて排泄されるまでの過程に異常があり、体に溜まっている尿酸の量が多くなっている状態です。その原因として、内蔵脂肪型肥満、過食、飲酒運動不足水分不足、腎不全、遺伝などがあり、これらの様々な原因が組み合わさっていると考えられます。

尿酸値が9.0mg/dl以上のように大変高い場合には、治療方法として尿酸値を下げる薬を服用することが多くなります。一方、7.0〜8.0㎎/dl程度の場合は、薬を使わず生活習慣の見直しによって尿酸値を下げるよう指導されることが大半です。

尿酸値のコントロールは可能

今回は、痛風が完治しない理由と、高尿酸血症の治療方法についてご紹介しました。痛風を治る病気にするか、治らない病気にするかは、患者次第の部分が大きいということがお分かりいただけたかと思います。

痛風になる人は、働き盛りの30代〜40代の男性で、お酒好きで大食漢というイメージ通りの方が多くいます。仕事の後のビールや、美味しい肴を抑える生活習慣の見直しは、本人にとって非常に辛く感じ、長続きしにくいものです。そうしたことも、痛風をなかなか治らない病気にしている大きな要因の一つです。

中には、尿酸値を下げる薬を服用していれば安心とばかりに、暴飲暴食を続け、動脈硬化や脳梗塞になってしまうという人もいますが、お酒や美味しい物の誘惑と戦いながら、病気のコントロールに成功している人も多く存在します。目先の痛風発作を予防することだけを考えるのではなく、痛風と合併しやすい生活習慣病を予防する良いチャンスと捉え、継続的に治療に取り組むことが大切です。