痛風に効く市販薬(1) 「痛み止め」
ドラッグストアでは非常に多くの種類の痛み止めが販売されていますが、痛風に効く薬としては「ロキソニンS」と「バファリンEX」が有名です。
ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)
「痛風発作の痛み止めの薬」の第一選択肢としたいのは、第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」です。ロキソニンは鎮痛効果が高く、病院でも使用されており、信頼性の高いものです。
第1類医薬品に指定されているため、購入の際には、薬剤師から薬の効果や副作用等についての説明を受ける必要があります(通常は2~3分程度で済みます)。
ロキソニンSにはいくつか種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
ロキソニンS
「ロキソニンS」は、非ステロイド抗炎症薬の一種で、ロキソプロフェンを主成分としています。病院でもよく痛み止めとして処方されている「ロキソニン錠60mg」と同様の薬です。
ロキソニンSプラス
ロキソプロフェンを主成分とした薬です。ロキソプロフェンには胃腸の粘膜を荒らす副作用がありますが、酸化マグネシウムをプラス配合することで、胃を保護する効果を持たせています。
ロキソニンSプレミアム
「ロキソニンSプレニアム」は、ロキソプロフェンナトリウムに加え、アリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインの配合で鎮痛効果を高めています。また、胃を守る成分も配合しており、ロキソニンSシリーズで最も有効成分数の多い薬です。
ただし、眠気が出やすいため、服用当日の運転は禁止されています。
バファリンEX(Lion)
ロキソニンSシリーズと同じく、ロキソプロフェンを主成分とした「バファリンEX」という市販薬もあります。
バファリンEXには、ロキソプロフェンの副作用を緩和するため、乾燥水酸化アルミニウムゲルという胃の粘膜を保護する成分が含まれているのが特徴です。「バファリンかぜEX」という、似た名前の風邪薬も販売されているため、購入する際には注意が必要です。
上記の薬が入手できない場合
ロキソニンやバファリンEXが入手できない場合には、「イブプロフェン」が有効成分となっているものを選ぶようにしましょう。
市販薬であれば、エスエス製薬から販売されている「イブA錠」、アクラスの「ノーシンピュア」などがあります。
他にも様々な会社から発売されていますので、分からない場合は薬局で薬剤に相談してみると良いでしょう。
痛み止めの副作用
一般に、非ステロイド抗炎症薬は胃腸の粘膜を荒らすため、胃腸障害の副作用があります。ロキソプロフェンも胃腸障害の副作用が最も多く、その他、発疹、かゆみ、むくみ、稀に腸閉塞といった副作用が報告されています。
空腹時の服用は避け、用量を守って使用することの他、バファリンEX等のように胃を保護する成分を含んだ市販薬を選択すると良いでしょう。
痛風発作時に飲んではいけない薬
痛風発作時に飲んではいけない痛み止め薬というものもあります。それは、アスピリン(アセチルサリチル酸)を主成分とした鎮痛剤です。アスピリンは血清尿酸値を変動させ、痛風発作中に使用すると症状が悪化することがあるためです。
アスピリンを含む市販薬には、「バファリン」をはじめ、「アスピリン」「エキセドリン」「ベネスロン」「ケロリン」「ヒロリン」等があげられます。
痛風に効く薬(2) 尿酸値を下げる薬
痛風の根本的な原因である「尿酸値を下げる薬」には、以下のようなものがあります。
ザイロリック
尿酸値を下げる薬として有名なのは「ザイロリック」です。この薬は体内での尿酸の生成を抑制することで、尿酸値を低下させる効果があります。
副作用としては、食欲不振、胃の不快感、下痢等の他、稀に重い皮膚障害が現れる場合があります。
フェブリク
もう一つ、新薬として「フェブリク」という薬があります。ザイロリック同様、尿酸の生成を抑制する働きがあります。
ザイロリックよりも効果が高く、一日一錠の服用で済みますが、値段が高いというデメリットもあります。
尿酸値を下げる薬の入手方法
上述の痛み止めと違い、ザイロリックやフェブリクを購入する場合には処方箋が必要です。
最近増えているのは、個人輸入代行サービスを利用してインターネットで購入する方法です。個人用という条件であれば、医師の処方がなくても海外から輸入して入手することができます。
ただし、個人輸入は品質の保証がないことに加え、中には悪質な業者もいないとは限りません。「商品が届かない」「偽造品をつかまされた」等の事例も多数あるため、極力、医師の処方を受けることをおすすめします。
国内メーカーのサプリメントもインターネットで購入できます。

まとめ
今回は、痛風に効く痛み止め・尿酸値を下げる薬についてご紹介しました。
痛み止めの市販薬としては、ロキソプロフェン(またはイブプロフェン)を主成分とした薬を選択し、アスピリンを含むものは避けるようにしましょう。また、尿酸値を下げる薬としては、ザイロリック等を病院で処方を受けるか、個人輸入代行サービスによって入手する方法があります。
いずれにしても、痛風の症状がみられる場合には、可能な限り早いタイミングで病院に行き、医師に相談することが大切です。