コルヒチンによる痛風発作の痛み予防 | 薬の効果と副作用・入手方法
痛風発作の痛みを予防する薬として、コルチヒンというものがあります。なんと古代ギリシャのヒポクラテスも使用していたとされるほど古くから使われている薬です。
今回は、そんなコルヒチンの痛風発作の抑制効果と副作用、入手方法について解説します。
コルヒチンの効果
コルヒチンは、イヌサフランというユリ科の植物から抽出されるアルカノイドの一種です。一般的な神経に作用する鎮痛剤とは異なり、白血球の働きを抑えることで痛風発作を抑制する効果があります。
痛風は、関節から剥がれ落ちた尿酸塩結晶を、白血球などの免疫細胞が異物として攻撃することで炎症が起こります。もし、尿酸塩結晶が剥がれても、白血球の働きを封じることができれば、痛風発作は防げます。そこで、コルヒチンは痛風発作の予防に大きな効果が期待できるのです。
過去に痛風発作を経験している人は、痛風の前触れとして、特有な鈍痛やこわばりを感じることがあるといいます。そこで、常にコルヒチンを携帯し、痛風の前触れを感じたら1錠を服用します。すると、白血球の働きが抑制されて、発作を軽くすることができます。
けれども、痛風発作の痛みがピークになってから服用しても効果がないため、注意が必要です。そういった場合にはロキソニン等の痛み止め使用が適切です。
また、もう一つの使用方法として、初期治療時の発作予防にも使われます。痛風治療を始めたばかりの時期は、関節周辺に蓄積した尿酸塩結晶が残っています。治療を始めて尿酸値が低くなると、尿酸塩結晶が溶けやすくなって剥がれ落ちる確率が高まります。つまり、春先の雪崩のように、痛風発作が起こりやすくなるのです。そこで、コルヒチンをしばらくの間1日1錠服用し、発作を予防するという方法がとられます。
コルヒチンの副作用
コルヒチンはギリシャ時代から痛風の特効薬として使われてきましたが、日本では、痛風患者が増えた1980年代から発作の予防薬として処方されるようになりました。
ただし、白血球の働きを抑制するという劇薬に近い薬なので、副作用には注意する必要があります。副作用は、腹痛、下痢、嘔吐、筋肉のけいれんが認められており、医師の指示する使用量を守っていれば、それほど多くはみられません。
けれども、効き目があるからといって、医師の指示した量よりも多く服用してしまうと、肝機能障害や白血球の減少などの重篤な副作用が出てしまう可能性があります。
コルヒチンを投与した動物からは異常のある子供が産まれる確率が高いという動物実験報告もあり、妊婦には処方されません。
コルヒチンの入手方法
このように歴史が古く痛風の発作予防に効果の高いコルヒチンですが、強い薬だけに副作用も怖いため、なかなか処方してくれない医師もいます。また、コルヒチンを切らしてしまったのに、仕事が忙しくてなかなか病院に行けないという方もいることでしょう。
それでもコルヒチンを入手したいという場合、市販の薬局では入手できないため、唯一可能な入手方法はインターネットでの個人輸入です。薬の通販サイトをアクセスすると、ほとんどのサイトでコルヒチンは扱われており、2,000円前後で購入できます。
通販で購入した薬で万一トラブルが生じた場合は自己責任となりますが、病院に通う手間が省け、しかも安上がりというメリットがあるので、1つの選択肢として認識しておきましょう。
まとめ
今回は、コルヒチンによる痛風発作の抑制効果と副作用、入手方法についてご紹介しました。
コルヒチンは痛風発作が始まりそうな時に服用すると、痛みを軽く抑えてくれるありがたい薬です。とはいえ、コルヒチンに頼ってばかりはいられません。根本的な原因である尿酸値をコントロールして、痛風発作が起きないようにしていくことが何より大切です。