21歳にして痛風に… | 筋トレにプロテイン、肉・炭水化物の過食

21歳にして痛風に | 筋トレにプロテイン、肉・炭水化物の過食

21歳にして痛風に… | 筋トレにプロテイン、肉・炭水化物の過食

 S.Iさん(男性)、29歳、自動車メーカー勤務 

体重を増やすために暴飲暴食

私は大学時代アメリカンフットボールの学生チームの選手でした。運動量が多いポジションの担当で、毎日地獄のような筋トレと技術練習に明け暮れていました。

私のチームは県内でも精強で知られており、練習に関して一切の妥協はありませんでした。朝夕の練習が終わったら今度は学生食堂で長机ひとつをチームで借り、全員で筋肉と脂肪を増やすためにひたすら肉と炭水化物を胃袋に詰め込み続けるという「食い練」が待っています。

昼は昼で授業が終わるや否やいつもの学食に駆け込み、唐揚げ定食やハンバーグ定食、チャーシューメンといったタンパク質と炭水化物を摂れるメニューを最低でも4人前は食べて、特に体ができていない1年生には先輩が驕りで食べさせて、飲み物はもちろん特盛りのプロテインです。今思えば痛風家系の私にとっては自殺同様のメニューでした。

ある日、とうとう体に異変が

そんな生活を続けていたある日のことです。下級生たちも地獄の食事とトレーニングでムキムキマッチョになってきて、来年度以降のチーム編成が見えてきた頃でした。私は、いつものように筋トレでベンチプレス160キロを上げ、汗だくで特濃に調整したプロテインを飲んでいました。すると、なんだか右足に違和感があります。親指のつま先がなんだかピリピリするような感覚がするのです。「練習中に踏まれたのかな?」と思いながらも気にしませんでした。

骨折や爪が剥がれた痛みに比べれば微々たるものだったからです。それからシャワーを浴びて、校舎の外に出ました。夏の熱気で汗が滲みます。「なんだか、さっきよりも痛くなってきているような?」靴を脱いでみると、少しだけ足が腫れているようでした。しかし、それから約一週間後、大変なことになったのです。

突然の激痛。骨折か?いやこれは…

初めに異変を感じてから一週間後、いつも通り練習を終えて電車で帰る途中、突然右足に激痛が走ったのです。いままでの人生で経験したことが無いような種類の痛みでした。足の内側に大量の針がギュウギュウ詰めになっているような激痛です。

席に腰かけた状態で半ばパニックになりながら靴を脱ぎました。すると、足が普段の倍ほどに腫れあがっているではありませんか。疲労骨折かと思い、一番痛い親指の付け根を動かそうとすると、激痛の中ですがかろうじて動きます。つまり骨は折れていないということです。

その瞬間、私の頭の中に家系病である「痛風」の二文字が思い浮かびました。21歳の自分がまさかこの病気に罹るとは想像もしていなかっただけに大いに焦りました。なによりこのままでは歩くこともできません。結局這って駅から出て、友人に車で病院まで乗せていってもらいました。

痛風確定。そして療養へ

案の定、「かなりひどい痛風」との診断結果が下りました。その時の激痛は数日すると収まりましたが、それからというもの、多く汗をかいたりしたタイミングで時々痛風の発作に襲われるようになっていったのです。

検査では尿酸値も極めて高く、食生活の変更を余儀なくされました。肉、卵の類は一切取らず、豆も極力避けて炭水化物で補いました。また、尿酸値を上げるビールをはじめ、血液中の水分を減らすアルコール全般もやめました。そのかわりに水分補給をとにかく意識し、練習が無いときでも2リットルボトルを持ち歩き、水分を摂り続けたのです。

すると、数か月で少しずつ尿酸値は下がっていき、元通り練習にも参加できるようになりました。その年は無事大会で好成績を収め、卒業後の現在は社会人チームでプレイしています。もうあんな経験は二度とごめんなので、食事やアルコール、水分補給には現在も非常に気を遣っています。