筋トレと痛風 | プロテインのプリン体や無酸素運動の尿酸値への影響

筋トレと痛風 | プロテインのプリン体や無酸素運動の尿酸値への影響

筋トレと痛風 | プロテインのプリン体や無酸素運動の尿酸値への影響

痛風というと、酒豪で大食漢、運動不足というイメージが先に立ちます。しかし、意外にも、ストイックにトレーニングに励むアスリートの方々に痛風や高尿酸血症患者が意外と多いことをご存じでしょうか?

今回は、筋トレと痛風・尿酸値の関係と、プロテインのプリン体について解説します。

筋トレが昂じて

会社員のAさん(32才、独身男性)は、休日にスポーツクラブに通うようになりました。エアロバイクと筋トレマシンを使ったトレーニングで体作りに励み、サウナで汗を流した後の爽快感が溜まらなかったそうです。もちろん、家に帰って缶ビールを2〜3本空ける楽しみもありました。おかげで週日の仕事では、体が軽く疲れを知らずに動いていたそうです。

スポーツクラブ通いも2年目。Aさんはムキムキの肉体を目指してプロテインを飲み始めました。負荷を増やして頑張ると、みるみる筋肉がついていくのがわかり夢中になっていきました。そしてそれから1年後、いつものようにジムで汗を流した翌朝に足の親指に激痛が走り、目が覚めました。痛風発作でした。

Aさんは昔から健康診断で尿酸値が高いという指摘を受けており、何かしなければと思っていた矢先だったといいます。

筋トレの痛風・尿酸値への影響

痛風と運動の関係

運動には、ウォーキングやジョギングのように、あまり体に負荷をかけず酸素を取り込みながら行う有酸素運動と、短距離走や筋トレのように息を止めて急激に力を込めるような無酸素運動があります。

酸素を補給しながら筋肉を使うと、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源が上手に再利用されるため、尿酸値は増えません。けれども、酸素の補給が追いつかない状態(無酸素運動)で筋肉を使うと、ATPの再利用が上手くいかなくなってしまい、プリン体を分解してATPを補充するようになります。したがって、プリン体が分解してできる尿酸が増えます。

また、筋肉が疲労すると乳酸が作られますが、乳酸には尿酸の排泄を妨げる働きがあるため、尿酸値が上がりやすくなります。

問題は、運動の負荷の大きさと、酸素が十分に供給されているかどうかです。ジョギングなどは有酸素運動とされますが、普段運動をしていない人が急に長距離を走ったりすると、息が切れて結果的に無酸素運動になってしまうことがあるため注意が必要です。

プロテインのプリン体

プロテインは筋トレのためだけではなく、シェイプアップや太るためなど多様な用途があり、種類も豊富です。原料別に、牛乳が原料の「ホエイプロテイン」と「カゼインプロテイン」、卵が原料の「エッグプロティン」、大豆が原料の「ソイプロテイン」に分類され、それぞれに特徴があります。

プロテインのプリン体の痛風・尿酸値への影響

その中で、牛乳と卵はプリン体含有量が0mg/100gですので、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、エッグプロテインにプリン体の心配はありません。

一方、乾燥大豆のプリン体含有量は172.5mg/100gあるため、ソイプロテインにはプリン体が含まれています。(高尿酸血症患者の一日のプリン体摂取量の上限目安は400㎎です)。

製品毎のプリン体含有量データはありませんが、気になる方はメーカーに聞いてみるとよいでしょう。いずれにしても、ソイプロテインを多く飲んで激しい運動を続けると、痛風のリスクを高めてしまうことになります。

また、これはソイプロテインに限りませんが、カロリーの過剰摂取は痛風のリスクを高めてしまいますので、尿酸値が気になる場合には、低カロリーのものを選択したり、量を減らすなどの工夫も必要です。

まとめ

今回は、筋トレと痛風の関係と、プロテインのプリン体や無酸素運動が尿酸値へ与える影響についてご紹介しました。

尿酸値が高いと指摘されたら、普段の食生活を見直すとともに、過度な無酸素運動は控えるようにしましょう。また、プロテインを飲む場合も、プリン体やカロリーの過剰摂取にならないよう注意が必要です。