カリウムの多い食品で痛風対策 | 利尿作用による尿酸値の抑制効果

カリウムの多い食品で痛風対策 | 利尿作用による尿酸値の抑制効果

カリウムの多い食品で痛風対策 | 利尿作用による尿酸値の抑制効果

ある日突然、ひどい痛みに襲われる痛風発作。痛風発作が始まると、痛みは1~2日目あたりでピークに達した後、徐々に収まっていき2週間ほどで痛みがなくなります。

痛みが無くなったからといって安心はできません。一度起こってしまったら、その先何度も起こるのが痛風です。しっかりと対策をとり、発作の予防に努めましょう。

今回は、痛風の対策方法と、カリウムの多い食品の持つ尿酸値の抑制効果についてまとめます。

痛風の治療に必要な尿酸値の抑制

痛風は、血液中の尿酸値が高い「高尿酸血症」の状態が続いた結果起こる病気です。

尿酸は一定量は体になければならない物質ですが、多くなり過ぎるとナトリウムと結びついた尿酸塩が結晶化していきます。尿酸塩結晶は血流の滞りやすい下肢関節に蓄積しやすく、この溜まった尿酸塩結晶がなんらかのきっかけで剥がれ落ちると、激痛を伴う痛風発作が起こるのです。

痛風対策に必要な尿酸値の抑制

したがって、痛風の根本的な対策は、血液中の尿酸を減らして尿酸塩結晶が蓄積しないようにすることです。現在では尿酸値を下げる効果的な様々な薬が開発されており、薬を飲み続けることで痛風発作を抑制することができるようになりました。尿酸値が8〜9以上の高い値を示す場合は、尿酸値を下げる薬の投与が一般的ですが、尿酸値を下げる薬は稀に肝機能障害等の副作用が出ることがあるため、慎重に行われます。

一方、尿酸値が8.0mg/dl未満の場合は、薬を用いず生活習慣の改善だけで尿酸値を下げることが可能です。

食生活の改善

生活習慣の中でも、特に重要なのが食事の改善です。痛風といえば、「プリン体を多く含む食品が原因」ということを耳にしたことがあるのではないでしょうか。尿酸はプリン体が分解された結果発生するものなので、プリン体の多い食べ物は尿酸を増やすと考えられてきましたが、今はそれほど神経質にならなくても良いといわれています。

なぜなら、プリン体は体の中で作られる方が多く、体外から食事として摂るものの影響は意外と少ないことが分かってきたからです。もちろん、プリン体の摂取量も1日400㎎以下を目安に抑えた方が良いですが、むしろ過度なカロリー摂取やアルコールを控えることを指導されることが多くなってきています。

カリウムの利尿作用と尿酸値の抑制効果

尿酸値を下げる方法として、尿の量を増やして尿酸の排出を促すことが効果的です。そのため、高尿酸血症患者には、1日2リットル以上の水分補給や、カリウムの多い食品を摂ることが推奨されます。

カリウムの利尿作用と尿酸値の抑制効果

カリウムには尿の排出を促す利尿作用があり、また、クエン酸カリウムは尿をアルカリ化する効果があるため、尿酸値の抑制に役立ちます。

なぜ尿をアルカリ化するとよいかというと、尿酸塩は酸性になるほど結晶化しやすいからです。尿が酸性になると、尿酸が排出されにくくなり痛風のリスクを高める他、尿路に尿酸塩結晶ができると尿路結石の原因にもなります。そこで、利尿作用のあるカリウムを多く摂ることで尿量を増やし、尿をアルカリ化することで、尿酸が尿と一緒に排出されやすくする効果があるのです。

カリウムの多い食品には、以下のようなものがあげられます。

  • ワカメ
  • ひじき
  • パセリ
  • 燥杏
  • タケノコ
  • ジャガイモ
  • サツマイモ
  • バナナ
  • アボガド
  • 牛乳
  • 大豆

ただし、腎臓疾患による高カリウム血症がみられる場合には、カリウムの摂取量は抑制する必要があります。

まとめ

今回は、痛風の治療方法と、カリウムの多い食品の持つ尿酸値の抑制効果についてご紹介しました。

痛風の改善には尿酸値を下げる必要がありますが、投薬治療だけでなく、日々の食生活の改善も求められます。高カロリー・高脂質の食事を控える他、カリウムの多い食品を積極的に摂取したり、水分を多くとるようにして、尿酸値の抑制に取り組んでいきましょう。