痛風とは女性もかかる病気?症状の特徴と原因・尿酸値の基準値

痛風とは女性もかかる病気?症状の特徴と原因・尿酸値の基準値

痛風とは女性もかかる病気?症状の特徴と原因・尿酸値の基準値

痛風というと、30代〜40代の男性の病気というイメージがあります。実際、痛風患者の90%以上が男性なのですが、残りの数%は女性も罹っているということをご存じでしょうか?

今回は、女性が痛風にかかる原因と、症状の特徴や尿酸値の基準値についてまとめます。

女性が痛風になりにくい理由

現在、日本では痛風患者が100万人を超え、そのうち数万人もの女性が痛風の症状に悩んでいることになりますが、それでも男性よりは圧倒的に少ない数です。

女性が痛風になりにくいのは、女性ホルモンの働きによって、男性よりも尿酸値が低くなるためです。男性の平均尿酸値が、3.5〜7.0mg/dlなのに対し、女性の平均尿酸値は、2.4〜5.8gm/dlと1.0以上低い数値です。高尿酸血症と診断される基準値の7.0mg/dlを上回る女性の割合はかなり低くなります。

また、女性は男性よりも腎臓の尿酸排出機能が良好なため、尿酸値が低めになります。

女性の痛風が少ない原因

20年ほど前までは、女性は今よりもアルコールを大量摂取する機会や仕事によるストレスも少なく、尿酸値が上がらない生活習慣が自然にとれました。そのため、女性の痛風患者といえば、女性ホルモンの分泌が少なくなる閉経後の高齢者いう特徴がありました。

しかし、現在では、食生活やライフスタイルの変化とともに、若い女性の痛風患者も増加しつつあります。

女性はならないという思い込み

会社員のAさん(40才、女性)は、ある夜更けに足の親指の付け根が痛む症状で目を醒ましました。腫れもかなり酷く、気がつかないうちにどこかにぶつけたのが原因だろうと思い、湿布を貼って様子をみました。

その日は、なんとか大きめの靴を履いて会社に行き、仕事をこなすことが出来たものの、痛みと腫れの症状は少しずつ強くなっていきました。

翌日には痛みがピークに達し、Aさんの頭に「痛風」の二文字が浮かびましたが、「痛風は男の人だけがかかる病気のはずだから」と、我慢をしているうちに痛みは治まったそうです。

病院を受診し、痛風と診断されたのはそれから半年後の発作の時でした。尿酸値は8.0。基準値を超える立派な高尿酸血症でした。

Aさんのように「女性は痛風にならない」という思い込みで、痛風の症状がありながら、受診や診断が遅れてしまいがちなのも女性の痛風患者の特徴です。

じわりと増える女性の痛風患者

女性であっても、更年期にさしかかる年代になると女性ホルモンの減少により、尿酸値が上がりやすくなります。そのため、高尿酸血症や痛風にかかるリスクも高くなります。

女性の痛風の増加

また、女性の痛風は中年以上だけに限った話ではありません。戦後一貫して食生活の欧米化が進んできました。その影響で、20代〜30代の若い世代に痛風を発症する人が増えています。少し前までほとんどみられなかった20代の若い女性痛風患者も増えているといいます。

若い女性の場合、もともと尿酸値が基準値以上に高くなりやすい体質だった人がほとんどですが、ファーストフードをよく食べる、多量のアルコールを飲む、仕事や学校でのストレスといったことが引き金となって痛風発作を引き起こします。

また、男性にはあまりみられない特徴として、無理なダイエットにより自律神経が乱れ、女性ホルモンの分泌が減少することが原因になることもあります。

まずは肥満解消を

食生活の欧米化をはじめとする生活習慣の変化によって、女性も痛風にかかりやすくなってきました。ある医師の実感では、女性痛風患者の割合は10%をとうに超えていると感じるそうです。

特に、男性と同様、痛風にかかる女性に多い特徴は肥満です。一見してポッチャリ型以上の女性がほとんどです。BMI (体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))=21が適正体重の基準値で、25以上が「肥満」となります。

痛風や尿酸値の改善には、食事制限、適度な運動、アルコール摂取量の抑制といった様々な生活習慣の見直しが求められますが、それらを通して肥満の解消を図ることも大切です。急激なダイエットは女性ホルモンの分泌量を減少させて痛風のリスクを高めることもあるので、無理なく徐々に肥満を解消し、痛風発作のリスクを下げることが望まれます。