エビオス錠は痛風に良くない? プリン体含有量と尿酸値への影響

エビオス錠は痛風に良くない? プリン体含有量と尿酸値への影響

エビオス錠は痛風に良くない? プリン体含有量と尿酸値への影響

ドラッグストアならどの店にも置いてある茶色い瓶の「エビオス錠」。長年愛用している人が多いといいます。

エビオス錠はビール酵母から成分を抽出していますが、「ビール」というとプリン体が多いイメージがあり、尿酸値が高い人は躊躇してしまうかもしれません。今回は、エビオス錠のプリン体含有量と痛風への影響について調べてみました。

エビオス錠の特徴

エビオス錠」は、ビール酵母を主成分とした栄養補助食品です。エビオス錠の歴史は古く、1930年(昭和5年)から販売が始まったそうです。

ビール酵母は、イースト菌のような酵母菌の一種です。ビールを作る時に、麦汁に生きたビール酵母を加えて発酵させます。発酵が終わると、麦汁の栄養分を吸収したビール酵母が沈殿します。その栄養豊富なビール酵母を乾燥し錠剤化したものがエビオス錠です。

エビオスとは痛風に良くない?

ビール酵母は弱った胃の働きを助け、腸の中の善玉菌を増やす作用があります。さらに、エビオス錠のもととなる麦汁の栄養を吸収したビール酵母は、ビタミンB1、B2、B6などの日本人に不足しがちなビタミンB群が多く含まれており、タンパク質や多くのミネラルも含まれているので栄養補給にもなります。

原料が明らかで副作用の心配がなく、もともとがビール製造過程でできる副産物なので他のサプリメントに較べ価格が手頃ということもあり、長年にわたって多くの人に親しまれてきました。

エビオス錠のプリン体

ビールはアルコール飲料の中でもプリン体含有量が多いことで知られています。そのビールの製造過程でできる麦汁をたくさん吸収したビール酵母が原料というだけあって、エビオス錠のプリン体含有量は、2995.7mg/100gと、100gあたりでは大変高い値です。

エビオス錠のパッケージには、下記のように記載されています。

[用法・用量]
下記の分量を1日3回、食後に水又はぬるま湯で服用してください。

15歳以上:1回10錠
11歳以上~15歳未満:1回8錠
7歳以上~11歳未満:1回5錠
5歳以上~7歳未満:1回3錠

15歳以上の1日量は10×3=30錠ということになり、エビオス錠30錠のプリン体含有量は、メーカーのホームページによると113.3㎎です。

さて、1日113.3mgというのはどのような値でしょうか。

痛風への影響

突然足の関節が激しく痛み出すことで知られている痛風は、血液中の尿酸値が高い「高尿酸血症」という状態が続くことで発症します。尿酸は、プリン体が分解してできる物質です。ですから、尿酸値を上げないためには、プリン体の多い食べ物を食べ過ぎないようにしなければいけません。

そのため、痛風患者は、食物に含まれるプリン体の摂取量を1日に400mg以内に抑えることが、尿酸値に影響を与えない目安とされています。

エビオス錠のプリン体と尿酸値・痛風への影響

プリン体は細胞の核を構成する物質の一種なので、ほとんどの食品に含まれています。例えば、豚ヒレ肉100gには119.7㎎、鮭100gには119.3㎎、ご飯1杯には約40㎎のプリン体が含まれています。

ちょっと油断すると1食で200mg以上になってしまうという中で、エビオス錠だけで1/4以上の113.3mgを摂取する影響は、痛風患者にとっては大きなものといえるでしょう。メーカーのホームページにも、”プリン体摂取を制限されている方は、かかりつけのお医者様にご相談ください。”との文言が記載されています。

まとめ

80年以上も前から、安心な材料で健康に良く値段も手頃という3拍子揃った健康食品として、多くの人から愛用されているエビオス錠ですが、痛風患者は服用を控える方が無難です。

エビオス錠だけで113.3㎎のプリン体を摂取してしまい、1日の食事に含まれるプリン体量を287mgに抑えようとすると、かなりのストレスがかかってしまいます。

それよりは、400mgというプリン体の許容量を充分に活かして、さまざまな食品をバランスよく組み合わせた食事をとり、尿酸値に影響のない健康的な食生活を送る方が良さそうです。