痛風の受診は何科?病院で医者の診察を受ける際の予備知識

痛風の受診は何科?病院で医者の診察を受ける際の予備知識

痛風の受診は何科?病院で医者の診察を受ける際の予備知識

痛風の根本的な原因は「尿酸値が高い状態(高尿酸血症」ですが、発作時の症状は激しい痛みや腫れなどを伴う急性関節炎です。

このような痛風の症状が現れた場合、どんな病院の何科を受診すれば良いのでしょうか。今回は、痛風発作時に医者の診察を受ける際の予備知識についてまとめます。

何科を受診すべきか

痛風で推奨される受診科としては、痛風外来、リウマチ科、内科があげられます。何科を受診すれば分からない時は一般的には内科ですが、発作を起こした場合は、可能な限り痛風外来、リウマチ科を標榜している専門病院を受診するのが望ましいです。

痛風の初期症状を抑えるためには薬剤の投与を基本としますが、その微妙な加減はやはり専門の病院で専門の医者の診察を受ける方が無難です。

しかし、近隣に専門の病院がない場合や、何科があるのか分からない場合は一般内科での診察も可能です。高尿酸血症が既往として存在し、急性の単関節炎の症状が確認できれば診断は比較的容易といえます。

痛風で病院を受診する時は何科?

診察

次に、具体的な診察の内容についてみていきましょう。

検査

    血液検査…血液を採取し血中の血清尿酸値を検査します。痛風の原因となる”高尿酸血症”の基準値は7.0㎎/dl以上です。

    尿検査…尿を採取して酸性度を確認します。pH4.5以下の場合、尿酸の排出がしにくくなる”酸性尿”と診断されます。

    穿刺…関節液を穿刺後、偏光顕微鏡で検鏡し尿酸塩の針状結晶の確認をします。

    画像診断…X線検査の他、CT,MRI,超音波検査等が行われることがあります。

診断

痛風発作(痛風関節炎)は、高尿酸血症が存在し急性の単関節炎が確認されれば診断は比較的容易です。診断基準としては、一般に、アメリカリウマチ学会の診断基準が用いられます。


<参考>:痛風発作(痛風関節炎)の診断基準(アメリカリウマチ学会)

1.尿酸塩結晶が関節液中に存在すること
2.痛風結節の証明
3.以下の項目のうち6項目以上を満たすこと

  • 2回以上の急性関節炎の既往がある
  • 24時間以内に炎症がピークに達する
  • 単関節炎である
  • 関節の発赤がある
  • 第1中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
  • 片側の第1中足趾節関節の病変である
  • 片側の足関節の病変である
  • 痛風結節(確診または疑診)がある
  • 血清尿酸血の上昇がある
  • X線上の非対称性腫脹がある
  • 発作の完全な寛解がある

上記1~3のいずれかを満たすこと。

治療方法

治療方法は、痛風発作(痛風関節炎)に対しての治療と、その原因となる高尿酸血症に対しての治療に分けられます。

病院での痛風の治療

薬物療法

痛風発作の治療は薬物療法が中心となり、コルヒチン、鎮痛消炎剤(NSAIDs),ステロイド剤の3つの薬剤が選択されます。

    コルヒチン…痛風発作の前兆期にはコルヒチンを用います。発作が頻発する場合には、コルヒチンを1日1錠(0.5㎎)を1~3ヶ月間、連日服用します。

    NSAIDs…発作の極期にはNSAIDsが有効です。短期間に限定して多量を投与し、炎症を鎮静化させる「NSAIDsパルス療法」が行われます。

    ステロイド剤…NSAIDsで効果がない場合や、使用できない場合にはステロイド剤を用います。ステロイド剤は経口、点滴、筋肉注射、関節内注入など、投与方法を選択することができます。

生活習慣の改善

上記の薬物療法と併せ、痛風の根本的な原因となる高尿酸血症については、以下のような生活習慣の改善への取り組みが指導されます。

  • 食事療法…プリン体の多い食べ物・高カロリーの食事の制限
  • 飲酒制限…アルコール自体が血清尿酸値を上げる働きがあるため、禁酒もしくは摂取量の制限
  • 運動療法…週数回程度、ジョギング・ウオーキング等の有酸素運動の推奨

専門の医者の診察を

今回は、「痛風の受診は何科か / 病院で医者の診察を受ける際の予備知識」についてご紹介しました。

痛風に似た症状として、「偽痛風」「変形性関節症」「慢性関節リウマチ」等があり、しばしば混同されますので注意が必要です。「足の親指の付け根が痛い」等、痛風発作と思われる症状が現れた場合には、できれば一般内科ではなく、痛風外来やリウマチ科を標榜している専門の医療機関・病院で医者の診察を受けるようにしましょう。