痛風とアルコール | ビール以外のお酒やプリン体ゼロなら大丈夫?

痛風とアルコール | ビール以外のお酒やプリン体ゼロなら大丈夫?

痛風とアルコール | ビール以外のお酒やプリン体ゼロなら大丈夫?

昔、痛風は、豪勢な食生活を続けている人がかかる「ぜいたく病」とも呼ばれる病気でした。

しかし現代では、庶民でもお酒が好きで食欲旺盛な男性が、ちょっと油断するとかかってしまうポピュラーな病気になっており、患者数は100万人以上といわれています。

今回は、そんな痛風とアルコールの関係についてまとめます。

痛風とアルコールの関係

痛風患者といえば、「お酒好きな中高年男性」というイメージがありますが、実際、痛風とアルコールの摂取には大きな関係があります。

痛風発作を起こしたことがある人を調査したところ、週5日以上飲酒をしていた人の割合が95%に達したという報告もあります。

痛風とアルコールの関係

また、2016年6月に発表された研究報告では、お酒に強い遺伝子を持つ人は痛風にかかるリスクが2倍以上というデータが発表されました。お酒に弱い人は多量のアルコールを摂ることはできません。反対に、お酒に強い人は飲酒量が増える傾向があるため、よく飲酒をする人ほど痛風のリスクが高まるという、酒量と痛風の因果関係が明らかになっています。

ビールが問題視される理由

痛風の予防を考える上で、よく悪者にされるのがビールです。

その理由としてあげられるのが、プリン体の含有量です。ビールとそれ以外のアルコール飲料を比べると、以下のように、ビールのプリン体が多いことが分かります。

  • ビール  約5.3㎎/100ml(7社の平均)
  • 焼酎25%  0.0㎎/100ml
  • ウイスキー 0.1㎎/100ml
  • ワイン   0.4㎎/100ml
  • 日本酒   1.2㎎/100ml

参照元:http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html

ビールは他のお酒に比べて量を多く飲むことが多く、仮に1リットルのビールを飲むと53mgものプリン体を摂ることになります。普通はおつまみと一緒に飲みますので、焼き鳥や刺身といった食品と合わせると、さらに多くのプリン体を摂取してしまうことになります。

また、カロリーの過剰摂取にも注意が必要です。「ビール腹」という言葉があるように、上述のような理由から、ビール好きは肥満になりやすい傾向にあります。高尿酸血症患者は肥満の人が多いことが知られており、内臓脂肪の増加は痛風のリスクを高める原因となります。

ビール以外のお酒や「プリン体ゼロ」なら大丈夫?

ビールのプリン体が、他のアルコール飲料と較べて多いのであれば、ビール以外のお酒や、「プリン体ゼロ」の発泡酒に変えればよいと考える方もいます。

近年、様々な「プリン体ゼロ・糖質ゼロ」のビールが販売されており、いかにも痛風予防に良いような印象を与えます。確かに、プリン体ゼロのアルコール飲料は通常のビールよりはマシですが、それで痛風の予防になるかといえば、そうではありません。なぜなら、お酒に含まれるアルコール自体に尿酸値を上げる作用があるためです。

プリン体ゼロのビールなら痛風予防に効果的?

アルコールが尿酸値に与える影響

摂取したアルコールが肝臓で分解される際、ATPという酵素の分解によって尿酸が生成されるため、体内の尿酸量を増やす作用があります。

また、アルコールが分解される時にできる乳酸は、尿酸の排泄を阻害するため、こちらも尿酸値を高める要因となります。

お酒との付き合い方

上述のように、アルコールには尿酸値を上げる作用があり、プリン体ゼロのお酒に変えても痛風の予防になるとは限りません。それよりもむしろ、アルコールの摂取量を抑えることの方が重要になってきます。

目安とすべき純アルコールの摂取量は1日20g程度とされており、これを飲み物に換算すると適量は以下の通りです。

  • ビール(アルコール度数5度)    500ml(中びん1本)
  • ワイン(アルコール度数14度)    180ml
  • 日本酒(アルコール度数5度)    180ml(一合)
  • 焼酎(アルコール度数25度)     110ml
  • ウイスキー(アルコール度数43度)  60ml(ダブル一杯)

参照元:http://www.arukenkyo.or.jp/health/base/

また、週に2日は休肝日を設けることも重要です。

まとめ

今回は、痛風とアルコール飲料の関係についてご紹介しました。

アルコールは痛風に良くないと分かっていても、なかなか止められないのがお酒好きの辛いところです。しかし、過度の飲酒は高尿酸血症や痛風だけではなく、メタボリックシンドロームや肝臓病などの原因となり、歳を重ねるにつれて確実にリスクは増していきます。

プリン体ゼロ・糖質ゼロのビール等に切り替えるだけでなく、お酒自体の量を適切な範囲まで減らすようにして、健康的な生活を目指しましょう。